
May 15, 2025
ステンレスのタンクで熟成させたウイスキーをボトリングしてから、
ひと月。再び、mitosayaを訪れた。今度は、木樽で熟成させていたウイスキーをボトリングするためだ。
セラーに入ると、空気がひんやりしていて、外とは別の時間が流れているように思えた。
その一角に、今回のウイスキーが眠っているオーク樽があった。
この樽は、もともと秩父の蒸留所でウイスキーの熟成に使われていたもの。
mitosayaにやって来てからは、ルレクチエのブランデーを寝かせたのち、一年間、ウイスキーをゆっくりと育ててくれた。
ボトリングが終わるころ、窓の外がやさしい夕焼けに染まりはじめていた。
小さなボトるに入ったその液体は、まだ琥珀色には届かないけど、洋梨みたいな淡い黄色が、窓辺の光にやわらかくにじんでいた。
翌朝。東京で用事をすませてから、香川に帰った。