The Barley Diary
2025/06/14 12:46

量はほんのわずか。木樽とステンレスタンク、それぞれ1本ずつで熟成している。
ウイスキーができるまでの話も、いつか文章に綴りたいと思ってはいるけれど、
今日は、いよいよそのウイスキーをボトリングする日。
飛行機で東京に向かい、そこからレンタカーで移動する。
いつも協力して頂いているメンバーの黒木さん、三宅さん、岡崎さんと一緒にウイスキーを熟成して頂いているmitosayaに向かった。
静かな山の空気と、木々の匂い。
何度来ても、気持ちが少しずつ整っていく場所だ。
事務所を覗くと、奥では江口さんと製造長の御子神さんが、スーツ姿の真剣な面持ちの方々と話し込んでいた。
今日は「税務調査」の日だった。
お酒は、誰でも自由に造れるものではない。製造には、国から発行される「免許」が必要だ。
その免許は、ただ申請すればもらえるものではなく、信頼と責任、そして厳格な条件を積み重ねた先にようやく許されるものだ。
そして、一度許可を得ても終わりではなく、その後も定期的に調査が行われる。
そんな仕組みのなかで、お酒造りに向き合っている人たちを本当に尊敬する。
いつか私たち自身も、自らの手でウイスキーを造れるようになりたい。