麦芽の乾燥には、もともと食品用乾燥機を使っている。同時に何枚ものトレイを並べることができ、温度も時間も細かく設定できてきる優れものだ。
今回は、麦芽に含まれる酵素を壊さないように、25時間かけて、温度を上げていった。焦らず、ゆっくりと。
乾燥が終わったら、次は根の部分を取り除く工程に入る。
この“根”は、雑味のもとになるだけでなく、放っておくと、せっかく乾燥させた麦が再び水を吸ってしまうという。
根を取るのに使っているのは、フリマで見つけたお米用の循環型精米器。
麦を中に入れると、麦同士が擦れ合って、自然と根が取れる仕組みだ。
麦芽は玄麦と違って柔らかく、割れやすいため、一番弱い設定にして、そっと動かす。
精米器から出てきた麦は、根がきれいに取り除かれていた。
このまま紙袋に詰めて、一旦、農家さんの保冷庫へ。
後日まとめて、カントリーエレベーターで預かってもらう予定だ。