The Barley Diary

2024/12/24 18:03

午前中の作業を終え、お昼ごはんは地元のうどん屋さん「まるたけ」へ。

店内はこぢんまりとしていて、一列に並んだお客さんたちが次々と注文を繰り返している。手早く渡される丼を眺めながら、私もかけうどんを頼むことにした。

ちなみに香川のうどん屋さんには釜玉やぶっかけなどいろいろなメニューがあるけれど、地元の人々に一番愛されているのは、結局シンプルなかけうどんだったりする。
湯気の立つうどんをすする。透明な出汁に浸かった白い麺。

「このうどんも、麦からできているんだよなあ」

香川にうどん屋が多いのは、もともと雨が少ない上に大きな川がなく、慢性的に水不足に見舞われる土地柄が、お米より麦の栽培に適していたから。

さっき畑に植えた二条大麦とうどんの原料の小麦。種類は違うけれど、どちらも麦。土の中で育ち、やがて人の手で加工され、食卓やグラスに届く。

今日植えた麦がどう育つのか。それがどんな味や香りを持つウイスキーになるのかは、まだ分からない。でもこの土の中で、新しい何かが始まっている。そんなことを考えながら、うどんをゆっくりと噛み締めた。

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